エコドライブは「安全運転」

エコドライブによって得られるうれしさは、燃費向上だけではありません。
ハイブリッドカーの特性を活かしたエコドライブは、周囲に配慮した安全運転にもつながります。
切っても切れないその関係について、トヨタ交通安全センター モビリタの
チーフインストラクターを務める神野(かんの)さんに、聞いてみました。

モビリタ チーフインストラクター 神野 利夫さん
自分だけがエコを追求するあまり、周りに迷惑をかけては本末転倒ですよね。周りがゆったり流れているときには、ゆったりと。加速が必要な時にはしっかり加速する。周りと調和した“正しい燃費の良さ”を追求してください。

トヨタ自動車のテストドライバーとして、
長年トヨタ車の開発・評価業務に従事。
その後は、テストドライバーを養成する傍ら
社内運転資格の最高峰を認定する業務も担当。
2005年からは、モビリタのチーフインストラクターとして、
安全運転の心を一般ドライバーに向けて発信しています。

トヨタのハイブリッドカー エコドライブのコツ!安全運転のポイント

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  • 発進時
  • 通常走行時
  • 減速時
赤信号

ふんわりアクセルで発進

クルマは発進時に多くのガソリンを消費。ここでできるだけエンジンを使わないことがポイント。ふんわりアクセルでゆっくりスタートすると、モーター走行を上手に使えます。(※バッテリーの充電状況によってはエンジンが始動する場合もあります。)

エコドライブのコツ!

運転席から見えない死角に危険が潜んでいるかもしれません。ですから発進はくれぐれも慎重に。車庫や駐車場からの発進時には、クルマ1台分くらいの距離は、クリープ現象を使ってゆっくり動き出すくらいの余裕が大切なんですよ。

ムダな加減速を控えてできるだけ一定速度をキープ

一定速度になったら、できるだけムダな加速、減速をしないことがポイント。車間距離にゆとりをもって、できるだけ一定速度をキープして走行。

エコドライブのコツ!

スムーズに運転するためには、先を見通して運転することがポイント。視線が近すぎると、運転操作に余裕がなくなってしまいますね。常に後方の状況を確認することも大切。私の場合、3秒に1回はルームミラーで後方を見るようにしていますよ。

早めにアクセルを戻してゆるやかに減速

前方の状況を見通して、早めにアクセルを戻し、ゆっくり減速していくことがポイント。

エコドライブのコツ!

早めのブレーキ操作は、後続車に止まる意思をアピールすることにもなるので、追突被害の防止にもつながります。停止するときは、前のクルマとの間にクルマ1台分くらいの車間距離を確保しておきましょう。次に発進する際の安全につながります。

他にもあります エコドライブのコツ!

余分な荷物は降ろして出発

100kgの不要な荷物を乗せて走ると、3%燃費が悪化すると言われています。
トランクの余分な荷物は降ろして出発しましょう。

計画的なドライブを心がける

1時間のドライブで道に迷って10分余計に走行すると14%程度の燃費悪化に
相当します。地図やカーナビ等を利用し、行き先及び走行ルートの計画を
立ててから出発しましょう。

タイヤ空気圧をこまめにチェック

空気圧が適正値より50kPa不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度、
燃費が悪化すると言われています。
空気圧はこまめに点検しましょう。

不要なルーフキャリアなどは外して走行

ルーフキャリア・ルーフボックスなどをつけて走行すると、空気抵抗が増加
して燃費悪化につながります。必要のないときには外して走行しましょう。
空気抵抗は車体表面の空気との摩擦で生まれます。
車速の2乗に比例して大きくなるので、速度を抑えることも大切です。
また、不要な装備品を外せば軽量化にもつながり、燃費向上に貢献します。

エアコンの使用は適切に

車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能です。暖房のみ必要なときは、
エアコンスイッチをOFFにしましょう。また、冷房が必要なときは、車内を冷やし
すぎないようにしましょう。たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に
設定した場合、エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化します。

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トヨタ交通安全センター モビリタは、ドライバーのみならず
交通社会を構成する全ての方々の安全意識向上に寄与する目的で、
2005年4月、富士スピードウェイ内にオープンした施設です。
国内最大級の10万m2のフラットコース、35度バンクや
低ミュー路を持つ専用コースなどを備え、ドライバー向けの
安全講習会「トヨタ ドライバーコミュニケーション」をはじめ、
さまざまなプログラムを展開しています。
企業・団体での受講から一般・個人での受講まで、
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