人気クリエイティブ
ディレクターが
初めてのFCEV
(燃料電池車)を体験
2023.04.14
自宅のある世田谷エリアを中心に、趣味のサウナ通いや買い物といった日常の足として、週に5日は愛車の欧州製ステーションワゴンを運転するという梶原さんの元へ、水素を燃料にして走るFCEV(燃料電池車)、MIRAIがやってきました。クルマは乗り心地や安全性が大事という梶原さんの、初めてのFCEVライフがスタートします。
梶原 由景(かじわら よしかげ)さん
元ビームス・クリエイティブディレクター。異業種コラボの元祖的存在としてナイキ、モトローラ、ディズニー、レゴなど様々な企業、ブランドと画期的なプロジェクトに取り組みセレクトショップの再定義を実施。現在はハイエンドマーケットにおけるブランディング、コンサルテーションを多く⼿掛け、その領域はデザイン・ファッション・デジタルと広範囲にわたる。吉⽥カバン”PORTER”ブランドとの協業による⾃社製品の企画・ディストリビュートなども⾏っている。2010年には初の著作であるレストランガイド「TRANSIT TOKYOごはん」、私的定番紹介本「The Essencial Things 100」を上梓するなど執筆活動も積極的。2015年11⽉には藤原ヒロシ⽒とコンテンツサイト「Ring of Colour」を⽴ち上げた。
- 使用頻度
- 3〜5回/週
- 走行距離
- 10,000km/年
- 居住地域
- 東京都
- 住居環境
- マンション
- 利用目的
- 通勤・子供の送迎・レジャー
近場の普段使い+旅行に使用
今のクルマは「絶対的な安心感」で選択
今回の企画の目的は、パワートレーンの違いを感じてもらうこと。FCEVのMIRAIをいつもと同じ使い方で試していただき、何が違うのかを体感していただきます。普段はガソリン車に乗る梶原さんは、どのようにクルマを使っているのでしょうか。
——普段はどのようにクルマを使っていますか。
梶原:私はサウナが好きで、午前中にサウナに行ってから出勤というケースが多いのですが、郊外のいわゆるスーパー銭湯に行くためにクルマを使っています。また子どもがまだ小さいこともあり、月に1度は家族旅行に出かけるようにしています。これも近場ならクルマを使っています。例えば静岡や松本あたりまでなら、クルマで出かけますね。少し前までは毎日の通勤にも使っていましたが、最近会社の近くの駐車場がなくなってしまったので、少し頻度は落ちました。それでも週に1、2回はクルマで行くこともあります。そう考えると、クルマの利用頻度は週に5日程度というところですね。
——今は欧州製ステーションワゴンのガソリン車にお乗りとのことですが、そのクルマを選んだ理由を教えてください。
梶原:世界で最初に自動車をつくったメーカーということが大きかったですね。例えばジーンズはリーバイスが最初につくりましたが、現在もトップランナーです。何ごとも「最初につくったブランドはトップの地位をキープする」という考えが自分自身の中にあり、クルマも同じように考えました。
実は免許を取得したのは50歳になってからで、今乗っているクルマは初めて購入したものです。何より気に入っているのは「絶対的な安心感がある」ということですね。実は私はトヨタ車もよく乗ります。というのも地方出張に行く機会が多いのですが、そのときはレンタカーを利用し、ヤリスやアクアなどのトヨタの小型車を選ぶようにしています。こういったクルマも乗ってみるとキビキビ走るし運転もしやすく、クルマの性能的にはこれで充分だなと感じる部分もあります。でも空港に帰ってきて自分のクルマに乗り換えると、がっちりとしたボディに包み込まれるような感覚があり、ものすごい安心感があります。そこが一番気に入っているポイントです。
高級車らしい風格のある走り
先鋭的すぎないデザインは好印象
——インタビュー前に、少しMIRAIにお乗りいただきましたが、印象はいかがでしたか。
梶原:これまでハイクラスのトヨタ車には体験したことがなかったのですが、このクルマは乗ってみるとやはり高級車らしい風格があり、とても運転しやすかったです。ハンドルのフィーリングも良かったです。FCEVというパワートレーンに関しても、違和感はまったくありません。これまでもハイブリッド車に乗る機会はあり、モーターのフィーリングは経験していました。出足は力強いけど過剰感はなく、滑らかで乗りやすい印象でした。
FCEVという、ある意味とがったクルマですが、外観もインテリアも先鋭的過ぎないデザインで好感が持てますね。各部の機能も違和感なく操作することができました。
以前体験したトヨタのクルマはハンドルが軽すぎたり、バックモニターの使い勝手が悪かったりといった点が気になることもありましたが、最近はレンタカーのヤリスやアクアなどでも改善されて、すごく良くなっていますよね。MIRAIは更にハンドリングもしっかりしていましたし、バックモニターに関しても精度が高く、クルマのサイズは大きいのですが駐車しやすかったですね。
——燃料電池車にはどんなイメージがありますか。
梶原:水素というと「危ないんじゃないか」という怖いイメージがまだありますが、それをエネルギーとして安全に使っているというのはすごいですね。私の場合、自宅に充電設備はない一方で、近所には水素ステーションがあります。こういう日常使用の範囲内にあまり充電インフラがない環境だと、BEV(電気自動車)より、FCEVのMIRAIのほうが、むしろ自分にとっては都合がいいのではないかと思います。
FCEVですが、荷室の容量も十分そうです。家族旅行のときは、妻と子どもには後席に乗ってもらえば、助手席も荷物スペースとして使えますし。ちょっと心配なのは、ボディサイズが少し大きいことですね。普段の愛車よりも大きいので、慣れるまでは狭い道などで気を遣うかもしれません。
水素の使い勝手を
ガソリン車と比べてみたい
——長期モニター期間中、どんな使い方をしてみたいですか。
梶原: 何といっても水素の充てんを体験するのが楽しみです。モニター期間中は2回ほど遠出を予定しており、1回は沼津まで行きます。御殿場には水素ステーションがあるようなので、あえて満タンで行かず、そちらで充てんしてみたいと思っています。先ほど申しあげたように自宅の近くにも水素ステーションがありますので、ガソリン車の給油と比べて充てんの手間はどのくらいか、コストパフォーマンスがどうなのか、などにも興味があります。ただ、水素ステーションはガソリンスタンドほどの営業時間ではないようなので、そこは少し気を付けたいですね。あと、MIRAIは運転支援技術も充実しているので、こちらも今乗っているクルマとの違いも試してみたいですね。