心地よい車内や、まちづくりに寄与するため、自然のチカラを活かしたWell-beingな空間研究に取り組むトヨタ。
研究結果を活かしたツリーを渋谷で展示したのですが、研究内容にはさらなる驚きが…。
葉っぱを研究して、トヨタは何をしようとしているのか。
ジャングルのような、
衝撃の研究室
光が差し込むジャングルのような写真。実はここ、豊田市にあるトヨタ本社の研究室です。
自然や植物のリラックス効果は広く知られていますが、研究チームは、株式会社豊田中央研究所やパソナ・パナソニック ビジネスサービス株式会社と共に、その効果を科学的に解き明かすことに挑戦。その中で、葉っぱの形の違いが、人に与える心理効果の違いにつながることを発見しました。 小さく丸い葉は「癒される」と感じ、大きく広い葉は「活力がアップ」さらに細く長い葉は「集中力がアップする」と感じる傾向があることがわかってきたのです。
これを応用し、オフィスタイプの実験空間も研究室内に作製。「集中力アップが期待されるデスク」「活力アップが期待される会議スペース」 「癒しが期待される空間」といったオフィスタイプの空間をつくり、さらなる効果を検証しています。
無菌がいいとは限らない
心身ともに満たされた状態であるWell-beingが注目される今、会社のオフィスや家庭のリビングが自然の森と同じような効果を持てば、そこに滞在するだけで、心が明るく活き活きと元気な状態になることが期待されます。そこで、そのような理想の空間を「Genki空間®」と名付けました。
緑豊かな自然が人に与えるよい効果は、葉っぱの形のような視覚的アプローチだけでなく、森林の空気質、とりわけ空気中の「微生物」や「化学物質」がカギを握っているのではないかと考察。近ごろ流行りの無菌より、多様な菌と共生するほうが人によい効果を与えるのではないかと考えて研究をしています。
都市部や森林など、様々な空気中の微生物を徹底的に調べることで、空気質の自然度を数値化することに成功。さらに自然に特徴的な空気質の人への効果も解明できれば、「エビデンスに基づいて心身ともに健康でいられる空間」の設計も可能になるかもしれません。実現できれば、多くの人の幸せにつながる。そう信じて、今もトヨタの研究は続いています。
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