初めて買ったクルマは5代目クラウン

ヤングタイマーラヴァー

初めて買ったクルマは5代目クラウン

トヨタのなかで最も長い歴史を誇るクラウン。その5代目、「クラウン（スーパーサルーンエクストラ）」に乗るのは都内の一般企業に勤めるやまださんだ。彼女はなぜ自分が生まれるずっと前に作られた1978年式のクルマを初めての愛車に選んだのか。その理由を探っていきます。

INTERVIEW

やまださんのクラウン×世界を広げてくれる相棒

やまだ Yamada

会社員として都内の企業に勤める二十代。クルマの購入をきっかけに始めたSNSでは愛車との日常を投稿。じわじわとファンを増やしている。最近はカメラにも凝っているのだそう。

頭の中にあったかくばったセダン！

「クラウン」を知ったきっかけは?

もとよりクルマに興味のなかった私が、愛車を持ちたいと思うようになったのは学生時代。お金を貯めてスポーツカーを買った友達がとっても楽しそうに見えたのがきっかけです。クルマによって行動範囲や趣味の選択肢が広がっていく、なんだか素敵なことだなぁって。もともと何かを始める行動力だけはあったのですぐに免許を取得、マイカー購入のためにアルバイトも掛け持ちで始めました。どんな車種を選ぶか、知識も全くなかったのですが、かくばったセダンという漠然としたイメージだけはあったんです。そうして中古車販売のポータルサイトを毎日チェックするようになり、気がつくとお気に入りリストはクラウンばかりに。そこで初めて、私はこのカタチのクラウンが好きなのだと気がついたんです。

たとえ手がかかっても、愛車は
自分が気に入ったデザインで選ぶ。

人生初の愛車は1978年式の5代目クラウン。なぜ購入に踏み切れたの？

ヴィンテージカーの専門店で見つけた「クラウン（スーパーサルーンエクストラ）」。いきなり買うつもりはなかったはずなのですが、この子と目が合ってしまって、完全にひと目惚れでしたね。父が古いフランス車に乗っていたせいか、クルマ＝手のかかるものという認識は前々からあり、高年式のクルマを選ぶことに抵抗はありませんでした。それどころか、エアコンやパワステ、パワーウィンドウが付いていなかった実家のクルマと比べて、設備が充実しているとすら思っていました（笑）。たとえ不自由なことがあっても、自分が気に入ったデザインに乗る。そんな父の姿勢が私にも受け継がれているのかもしれません。

行動範囲や趣味の選択肢を
クラウンが広げてくれる。

普段の愛車の使い方を教えてください。

ちょっとした旅行から趣味の喫茶店巡りまで、週末はだいたいクラウンに乗っていますね。というか、クラウンに乗ってどこへ行くかが行動の指針になっているかもしれません（笑）。古い旅館や喫茶店、定食屋さんなど、ノスタルジックな風景との相性がよく、それを記録として残すために、最近はカメラも始めてみました。私がクルマに興味を持つきっかけになった学生時代の友達と同じように、行動範囲や趣味の選択肢が広がっていっています。

クルマという趣味を通じて
友達の輪が大きくなる。

日常にはどんな変化がありましたか？

SNSでクラウンの投稿をするようになってから、クルマのイベントに誘ってもらえることも増え、交友関係が広がりました。大人になると新しい友達ってなかなかできないけれど、こうやって共通の趣味で繋がって、誰かと仲良くなっていくのは楽しいですね。

“カッコいい！”と言われるのが
自分のことのようにうれしい。

クラウンの気に入っているところを教えてください。

車重があるので決して速くはないけれど、景色を流しながらのんびりとクルージングするなら最高に気持ちがいいクラウン。広々とした室内空間、ソファのような座り心地のシートのおかげですね。見た目でいえば、かくばったデザインが新鮮だからなのか、クルマに興味のない同性の友達から“カッコいい！”と言われることもあって、それが自分のことのようにうれしいんですよね。

クルマ２台でいつかデートもしてみたい。

今後、愛車とどう過ごしていきたいですか？

ちょっと遠くの古い喫茶店、クルマの博物館、景色のいい高台などなど、クラウンと一緒に行ってみたいリストが、スマホの地図の中にたくさんあるので、まずはそれを消化していきたいですね。温泉旅館の部屋からクラウンを見下ろして一杯、なんてのもいいなぁ。あとはいつか、クラウンと同じような古いクルマに乗る恋人と、2台並んで走るツーリングデートができたら最高ですね（笑）。