走行性能

01

プラット
フォーム

GA-Fプラットフォーム

悪路走破性を高めた、堅牢なプラットフォーム。

強靱な骨格を支えてきた伝統のラダーフレームをTNGAの思想に基づき刷新。超高張力鋼板をフレームの適材適所に使用し、優れた堅牢性と高い剛性を確保しました。さらに、サイドレールとクロスメンバーの一部に、板厚・材質の異なる鋼板をレーザー溶接で接合し、強度、高剛性と軽量化を達成し、オフロード・オンロードでの走行性能と安全性能を向上させています。

高剛性ボディ

剛性の向上と軽量化を両立。

高強度で軽い高張力鋼板をボディ骨格に採用。溶接点の打ち増しや構造用接着剤の使用によって剛性を向上させ、アルミ材をフードに採用することで剛性と軽量化を両立しました。インパネからカウル骨格部には環状構造を採用し、ステアリング振動の抑制と操舵フィーリングを向上させています。

ハイマウント・ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション

オフロードからオンロードまで、あらゆる走行シーンで性能を発揮。

オフロードで力を発揮するストロークを確保しながら、アーム配置の最適化により、オンロードでは優れた直進安定性を発揮。荒れた路面での突き上げ感を抑えつつ、上質でフラットな乗り心地を実現します。

トレーリングリンク車軸式リヤサスペンション

車軸式の強みの高い接地性により、凹凸の大きな道もしっかりとらえ、優れたオフロード性能を発揮。また、アブソーバーの配置を最適化し、オフロードだけでなく、オンロードでの安定性も確保しました。

静粛性

どんな道を走っても感じる、心地よい静けさ。

フレーム・ボディの剛性向上や、各部品の共振周波数を分散。粗い路面を走行した際のロードノイズに対しても、キャブマウントによる振動伝達低減により車内の静粛性を確保します。

02

パワー
ユニット

直4 2.8L 1GD-FTV(ディーゼルエンジン)

ランクルの力強さを生み出す。

燃費とパフォーマンスに定評のある1GDクリーンディーゼルエンジンと8ATを組み合わせ、オフロードとオンロードでの扱いやすさを向上。ドライバーの意のままの加速度コントロールにこだわり、ディーゼルエンジンならではのパワフルな走りとクルマを操る楽しさを実現しています。

最高出力(ネット)*1150kW[204PS]/3,000〜3,400r.p.m.
最大トルク(ネット)*1500N・m(51kgf・m)/1,600〜2,800r.p.m.

WLTCモード 燃料消費率(国土交通省審査値)*2
11.0km/L
市街地モード:8.5km/L
郊外モード:11.0km/L
高速道路モード:12.6km/L

Direct Shift-8AT(電子制御8速オートマチック)+シーケンシャルシフトマチック(Mモード)*3*4

険しい道でも実感できる、伸びやかな加速感。

エンジン特性に合わせて駆動力特性と変速タイミングを最適化した8ATを採用。多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータとクロスレシオの8速ギヤトレーンで低回転の力強いトルクを生かしたスムーズな発進と、高回転のパワーを生かした伸びやかな加速感を創出します。オンロードからオフロードまでエンジンの性能を効率よく引き出し、あらゆる地形でドライバーの操作に直接に応える走りの実現に寄与します。

パドルシフト*5

指先ひとつでシフトチェンジ。

ステアリングから手を離すことなく、指先だけの操作ですばやくシフトチェンジを行うことができます。

直4 2.7L 2TR-FE(ガソリンエンジン)

オフロードの走行性能に加え、日常シーンでの扱いやすさも向上。

パワー・操作性・静粛性・環境性能など、あらゆる機能を高次元でバランスさせた熟成の直4 2.7Lエンジンです。スムーズな加速はそのままに、日常でよく使われる発進〜低速シーンでのスムーズさと下り坂での車速コントロールを改善。また、これまで鍛え抜かれたハード耐久性を継承しながら、オフロード走行性能の向上を行いました。さらに、Dual VVT-i*6(吸・排気連続可変バルブタイミング機構)の採用や高い圧縮比などで、低燃費に貢献しています。

最高出力(ネット)*1120kW[163PS]/5,200r.p.m.
最大トルク(ネット)*1246N・m(25.1kgf・m)/3,900r.p.m.

WLTCモード 燃料消費率(国土交通省審査値)*2
7.5km/L
市街地モード:5.7km/L
郊外モード:7.6km/L
高速道路モード:8.6km/L

6 Super ECT(電子制御6速オートマチック)+シーケンシャルシフトマチック(Sモード)*7

エンジン性能を最大限に引き出し、コントロール。

エンジンのパワーを余すところなく駆動輪に伝える6 Super ECT。駆動力統合制御システムDRAMS*8や、AI-SHIFT制御の採用により、路面状況に応じた最適なギヤを選択し、ドライバーのアクセル操作に素直な駆動力を実現。シーケンシャルシフトマチック、ブリッピングダウンシフト制御の採用により、素早いマニュアルダウンシフトが楽しめます。

03

オフロード性能

マルチテレインセレクト*5*9*10

最適な走行支援モードを選択可能。

オフロード走行において、タイヤの空転によるスタックや、駆動力不足による失速が起こりやすい路面状況に応じた走行支援を、6つのモード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK)から選択できるシステムです。選択したモードごとに駆動力、ブレーキ油圧を自動で統合制御し、走破性を確保。なかでも、各種センサーの情報から走行中の路面状況を推定し、駆動力を最適化するAUTOモードは、ドライバー自らモード切り替えをすることなく、走行シーンに応じた走破性能を引き出すことが可能です。

■選択可能モード
L4モード時:AUTO/SAND/MUD/ROCK
H4モード時:AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW

クロールコントロール*3*10

ステアリング操作のみで極低速走行に。

凹凸の大きいオフロードや滑りやすい路面を走行する際、アクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能です。ホイールスピンや車輪のロックを抑制するためスタックからの脱出能力が高く、駆動系への負荷も軽減。状況に応じて5段階の速度設定が可能です。また、マルチテレインセレクトで選択した走行モードに応じた駆動力や制動力も自動で制御します。

■作動条件
トランスファーギヤ位置:L4

マルチテレインモニター*5*11

見えにくい車両周囲の状況確認をサポート。

■オフロード走行時
車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするシステム。フロント・サイド左右・リヤに搭載したカメラでとらえた映像をカメラスイッチで切り替えることで、ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認できます。また、車両の前後・左右のおおよその傾きを推定する傾斜計アイコンを表示します。
[作動条件]
L4モード時またはH4モード時かつマルチテレインセレクトON状態

■オンロード走行時
オンロード走行時の機能はパノラミックビューモニターをご覧ください。
[作動条件]
H4モード時またはH4モード時かつマルチテレインセレクトOFF状態

アンダーフロアビュー/アンダーフロアビュー(後輪)*11

フロント画面表示中に車両を停止させ、画面内のスイッチを押すことで、アンダーフロアビューに切り替えできます。手前で撮影された過去のフロントカメラ映像に、現在の車両周辺の映像を合成することで、車両下の状態や前輪の位置が確認できます。さらに、車両を透過し、後輪周辺をクローズアップして大きく表示する新ビューを追加。タイヤ付近の状況や障害物との距離感を把握でき、スタックや行き止まりからの脱出に力を発揮します。

バックアンダーフロアビュー*11トヨタ初*12

後退時に手前で撮影された過去の映像を合成することで車両を擬似的に透過し、後輪付近を表示。車両後方の障害物との位置関係の把握や、後輪と路面の確認を支援し、林間路、モーグル路、岩石路などでの走破性に寄与します。

フルタイム4WD(トルセン®LSD付トランスファー)*13

シーンに応じてトルク配分をコントロール。

センターデフに、トルセン®*14LSD*15を採用。路面状況や走行状態に反応して、前後のトルク配分を最適にコントロールします。通常時のトルク配分「前40:後60」を、旋回加速時にはリヤ寄りにして優れたコーナリング性能を発揮。前後輪のいずれかがスリップした際にも瞬時に他方にトルクを配分し、車両の安定性回復に寄与します。

ヒッチメンバー*4*16

レジャーをサポートするヒッチメンバー。

ジェットスキーやオートバイなどを載せたトレーラーを牽引し、レジャーをサポートします。トレーラーの牽引には、販売店装着オプションのトレーラーヒッチが別途必要となります。

ダウンヒルアシストコントロール(DAC)*3

下り坂での走行をサポート。

エンジンブレーキだけでは十分減速できないような険しい急坂路を降坂する際、スイッチ操作により、4輪のブレーキを自動的に制御し、タイヤロックすることなく安定した降坂を支援します。スイッチで選択した車速を保ち、ブレーキやアクセルの操作に気を使うことなく、ステアリング操作に集中できます。

■作動条件
トランスファーギヤ位置:H4(時速4~30h/km以下で作動)

ダウンヒルアシストコントロール(DAC)*3

下り坂での走行をサポート。

エンジンブレーキだけでは十分減速できないような険しい急坂路を降坂する際、スイッチ操作により、4輪のブレーキを自動的に制御し、タイヤロックすることなく安定した降坂を支援します。スイッチで選択した車速を保ち、ブレーキやアクセルの操作に気を使うことなく、ステアリング操作に集中できます。

■作動条件
トランスファーギヤ位置:H4(時速4~30h/km以下で作動)

ヒルスタートアシストコントロール(HAC)*13

上り坂での走行をサポート。

登坂発進時に車両後退を感知した場合、自動的にブレーキを作動させ、車両の後退速度を緩和します。

アクティブトラクションコントロール(A-TRC)*13

スリップ状態から素早く脱出。

岩場や雪道などのオフロードでスリップを検知すると、空転した車輪にブレーキをかけ、残りの車輪に駆動力を配分。悪路でも安定した走行を可能にします。

対地障害角*13

険しい傾斜も越えていける。

最大安定傾斜角44°、登坂能力42°と優れたオフロード性能を発揮します。アプローチアングル、デパーチャーアングルなども本格4WDにふさわしい値をマークしています。

電動リヤデフロック*5*17

脱輪やスリップ時の切り札。

後輪のどちらかが岩石路や砂地、ぬかるみなどでスタックした際、後輪左右を直結。空転する反対側のタイヤに駆動力を伝え、走破性を高めるシステムです。

04

走りの快適性

電動パワーステアリング*17ランドクルーザーシリーズ初*12

意のままの快適なドライビングを。

キックバック(悪路走行時などにステアリングに受ける衝撃)によって生じるハンドル取られの低減と、ステアリング操作に応じた最適な操舵力を実現。オフロード・オンロードにおける操縦のしやすさと疲れにくいステアリングフィールをもたらします。

SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism[フロント])*5*17*18ランドクルーザーシリーズ初*12

オフロードの走破性と乗り心地を向上。

コンソールの電動リヤデフロックスイッチ右側にある「STABI BAR」スイッチでフロントスタビライザーのロック/フリーを切り替え可能。オンロードの操縦安定性を犠牲にすることなく、過酷なオフロードでのパフォーマンスを向上させます。

ドライブモードセレクト*3*4*17

走りのテイストを自由に選択。

ダイナミックな加速を味わいたいとき、ゆったりと穏やかに走りたいとき、最大3つの走行モードが選択可能です。それぞれのモードではパワートレーン、シャシー、空調などを最適に制御。状況や気分にあった走りのテイストを楽しめます。

■作動条件
トランスファーギヤ位置:H4

■コモンレール式燃料噴射システム

超高圧で燃料を燃焼室に直接噴射する電子制御式コモンレールシステムを採用しています。高応答かつ高精度な燃料噴射とエンジン制御により、ディーゼルエンジンの概念を変えるクリーン性、低騒音、低振動を実現。インジェクターの性能強化により、燃費向上にも貢献しています。

■ターボチャージャー

翼(インペラ、タービンホイール)の最適化により、優れた過給性能を実現。高過給・高温環境に対応するため、耐熱性を高めた可変ノズルベーン、水冷構造などを採用しています。

■DPR*1(排出ガス浄化装置)

排出ガス中のPM(粒子状物質)を吸着するDPR触媒を排気管の中に設置。一定量になるとエンジン制御でDPR触媒の温度を上げ、堆積したPMを燃焼・除去します。PMの堆積状態はマルチインフォメーションディスプレイで確認できます。

■尿素SCR*2システム*3*4

尿素水溶液(AdBlue®*5)を尿素SCR触媒内に噴射することで、有害なNOx(窒素酸化物)を化学反応により窒素と水に還元する画期的な排出ガス浄化システムです。