お客様のお車のメンテナンスノート

自家用貨物車
(MIRAI、スープラ、ダイナ(2t)、トヨエース(2t)、軽自動車を除く)

日常点検整備のしかた

点検はこのメンテナンスノートに記載されている日常点検整備のしかたに従って行い、日常点検記録に結果を記入します。

点検項目と点検順序

点検順序に従って実施していただくと効率よく点検できます。

*車種によって搭載位置が異なります。詳しくは取扱書をご覧ください。

ボンネットまたはエンジン点検口を開けて

1. ブレーキの液量

※2. バッテリーの液量

※3. エンジン・オイルの量

※4. エンジン冷却水の量

5. インバーター冷却水の量

※6. ウインド・ウォッシャの液量

※7. ファンベルトの緩み、損傷

車のまわり

8. タイヤの空気圧

9. タイヤの亀裂、損傷

※10.タイヤの溝の深さ・異状摩耗

11.灯火装置・方向指示器の汚れ、損傷

運転席に座って

12.駐車ブレーキ機構の引きしろ

※13.エンジンのかかり具合、異音

14.ブレーキ・ペダルの踏みしろ

※15.ウインド・ウォッシャの噴射状態

※16.ワイパーの払拭状態

17.灯火装置・方向指示器の作用

走行して

18.ブレーキの効き具合

※19.エンジンの低速および加速の状態

20.前日の運行において異状が認められた箇所

※印の点検は走行距離、運転時の状態から判断して適切な時期に行ってください。

ご不明な点はトヨタ販売店にお問い合わせください。

ボンネットまたはエンジン点検口を開けて

1.ブレーキの液量

リザーバータンクのMAX(上限)とMIN(下限)の基準線の間に液面があるか点検します。

補助ライン付車は、補助ライン(上限)とMIN(下限)の基準線の間に液面があるか点検します。

液面がMIN(下限)付近の場合や、MIN(下限)より低い場合は、ただちにトヨタ販売店にご相談ください。

警告

  • ● ブレーキ液面がMIN(下限)より低い場合や、液の減少が著しい状態では走行しないでください。
    空気の混入などによりブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキ系統の液漏れが考えられ、思わぬ事故につながるおそれがあります。
  • ● ブレーキ液は粗悪品や異なる銘柄・性能のものをまぜるとブレーキの効き具合やブレーキ系統に悪影響を与え、思わぬ事故につながるおそれがあります。

ブレーキ液:
次の銘柄のブレーキ液をご使用ください。

  • ・ブレーキフルード 2500H-A(DOT3)
  • ・ブレーキフルード DOT4, CLASS6
  • ・ブレーキフルード BF-5(DOT5.1)

車種によって適したブレーキ液が異なることがあります。
詳しくはトヨタ販売店にお問い合わせください。

2.バッテリーの液量
(完全密閉式バッテリーは点検不要)

バッテリーの液面が、各液槽ともバッテリー側面に表示された、UPPER LEVEL(上限)とLOWER LEVEL(下限)の間にあるか目視で点検します。
点検しにくい場合は、ライトなどで側面を照らし点検します。

または、キャップを外し注入口から点検します。

インジケーター付きバッテリーは、インジケーターに表示される色によって、バッテリーの状態が確認できます。
詳しくはバッテリー上面についているラベルをご覧ください。

【エンジンルーム搭載車】

液量が少ないとき〈液面がUPPER LEVEL(上限)とLOWER LEVEL(下限)の中間以下〉は、UPPER LEVEL(上限)まで補充液または蒸留水を補給してください。

【室内搭載車】

液量が少ないとき〈液面がUPPER LEVEL(上限)とLOWER LEVEL(下限)の中間以下〉は、バッテリー本体の異状または寿命等の性能低下が考えられます。
早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。

バッテリーの交換については、トヨタ販売店にご相談ください。

警告

  • ● バッテリーはショートさせたり、タバコの火などの火気を近づけたりしないでください。バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です。
  • ● バッテリーを清掃するときは、乾いた布でふかないでください。静電気が発生し爆発するおそれがあり危険です。
  • ● バッテリーの液面が各液槽とも、バッテリー側面に表示されたLOWER LEVEL(下限)以下のまま使用・充電すると、バッテリーの寿命が短くなったり、発熱や爆発するおそれがあり危険です。
  • ● バッテリー液を抜き取らないでください。バッテリー液は有害で腐食性のある硫酸を含んでいるため、取り扱いを誤ると思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
  • ● 万一、バッテリー液が目や皮膚に付着したときは、すぐに多量の水で洗い流し、早めに医師の治療を受けてください。
  • ● 誤ってバッテリー液を飲んでしまったときは、応急処置としてすぐに多量の水を飲み、医師の治療を受けてください。

アドバイス

  • ● UPPER LEVEL(上限)以上補給しないでください。走行中に液が漏れて塗装面を傷めたり、過充電したときに液が噴き出し、部品が腐食したり損傷するおそれがあります。万一こぼしたときは、すぐに水できれいに洗い流してください。
  • ● バッテリーのキャップを開けたまま清掃しないでください。バッテリー液の中に異物が入り、バッテリーの寿命が短くなるおそれがあります。
  • ● バッテリー端子の清掃については、トヨタ販売店にご相談ください。

3.エンジン・オイルの量

点検はエンジン暖機後、エンジンまたは、ハイブリッドシステムを止めてから少なくとも5分以上たってから行ってください。

オイルレベルゲージを抜いてきれいにふき、ゲージが止まるまで一杯差し込んで再び抜いたとき、レベルゲージの上限と下限の間にオイルが付着するかを点検します。

オイル量が下限以下の場合は給油キャップを取り外してオイルを補給します。補給後、オイル量を再度点検し、上限と下限の間であればキャップを確実に取りつけます。

注意

オイルをこぼさないでください。エンジンまたは、ハイブリッドシステムが熱いときは発火するおそれがあります。こぼした場合は、完全にふきとってください。

アドバイス

  • ● 上限以上にオイルを補給しないでください。エンジンまたは、ハイブリッドシステムに悪影響をおよぼすおそれがあります。
  • ● 補給口からゴミが入らないようにしてください。エンジンまたは、ハイブリッドシステムに悪影響をおよぼし、損傷するおそれがあります。

4.エンジン(原動機〈モーター用〉※1)冷却水の量

点検は冷却水が冷えているとき、ラジエーター補助タンクで行います。(ラジエーター内の冷却水が減ると、ラジエーター補助タンクから自動的に補給される構造になっています。)

ラジエーター補助タンクの冷却水の量が、タンク側面のFULL(上限)とLOW(下限)の間にあるか点検します。

ラジエーター補助タンク(ゲージ式)の冷却水の量が、補助タンクキャップ下のレベルゲージのF(上限)とL(下限)の間にあるか点検します。

不足している場合は、スーパーロングライフクーラント(トヨタ純正油脂)を水でうすめ、濃度30%(寒冷地50%)にしてラジエーター補助タンクのFULLまで補給します。

ハイエースは、冷却水の量がL(下限)以下になった場合は、冷却水をF(上限)まで補給した後に、エア抜きが必要となりますので、トヨタ販売店で点検を受けてください。

取扱書で指定された冷却水以外を補給する場合、寿命等の性能低下が発生する可能性が有ります。

※1 電気自動車

警告

ラジエーターや補助タンクが熱いときは、キャップをはずさないでください。蒸気や熱湯が吹き出してやけどをするおそれがあり危険です。
キャップを開けるときは、ラジエーターや補助タンクが十分に冷えてから、布きれなどでキャップを包みゆっくりと開けてください。

注意

エンジンルーム内※2に冷却水をこぼさないでください。部品や塗装が損傷したり、エンジンが熱いときは発火するおそれがあります。

※2 車種によって名称が異なります。詳しくは取扱書をご覧ください。

アドバイス

  • ● FULL以上に冷却水を補給しないでください。
    冷却水は常にLOWとFULLの間に保たないとエンジンなどに悪影響をおよぼし、損傷するおそれがあります。LOW以下のときは、冷却系統の漏れなどを点検してから冷却水を補給してください。
  • ● ハイエースは、冷却水の量がL(下限)以下になると、冷却水補給後、エア抜きが必要となりますので、トヨタ販売店で点検を受けてください。
  • ● 冷却水の量が不足していると、ラジエーターの腐食やオーバーヒートによるエンジン破損のおそれがあるため、定期的に点検してください。
    また、濃度が薄い場合、寒冷時に凍結し、冷却系統に損傷を与えたり、寿命等の性能低下につながりますので、適切な濃度でご使用ください。
  • ● 冷却水の交換は指定された頻度で実施してください。指定された頻度で交換しないと、冷却水が劣化して、冷却系統に悪影響をおよぼし、損傷するおそれがあります。
  • ● 冷却水の交換については、トヨタ販売店にご相談ください。

5.インバーター(原動機〈モーター用〉※1)冷却水の量
[インバーター用の補助タンクがない車両は、エンジン冷却水の項で実施]

点検は冷却水が冷えているとき、インバーター(原動機〈モーター用〉※1)用ラジエーター補助タンクで行います。
(ラジエーター内の冷却水が減ると、ラジエーター補助タンクから自動的に補給される構造になっています。)

ラジエーター補助タンクの冷却水の量が、タンク側面のFULL(上限)とLOW(下限)の間にあるか点検します。

不足している場合は、スーパーロングライフクーラント(トヨタ純正油脂)を水でうすめ、濃度30%(寒冷地50%)にしてラジエーター補助タンクのFULLまで補給します。

取扱書で指定された冷却水以外を補給する場合、寿命等の性能低下が発生する可能性が有ります。

※1 電気自動車

警告

インバーター用ラジエーターや補助タンクが熱いときは、キャップをはずさないでください。蒸気や熱湯が吹き出してやけどをするおそれがあり危険です。
キャップを開けるときは、ラジエーターや補助タンクが十分に冷えてから、布きれなどでキャップを包みゆっくりと開けてください。

注意

エンジンルーム※2内に冷却水をこぼさないでください。部品や塗装が損傷したり、システム※3が熱いときは発火するおそれがあります。

※2 車種によって名称が異なります。詳しくは取扱書をご覧ください。

※3 ハイブリッド車:ハイブリッドシステム、電気自動車:EVシステム

アドバイス

  • ● FULL以上に冷却水を補給しないでください。
    補助タンク内の冷却水が少ないときは、冷却系統の漏れなどを点検してから冷却水を補給してください。
  • ● 冷却水の量が不足していると、ラジエーターなどに悪影響をおよぼすおそれがあるため、定期的に点検してください。また、濃度が薄い場合、寒冷時に凍結し、冷却系統に損傷を与えたり、寿命等の性能低下につながりますので、適切な濃度でご使用ください。
  • ● 冷却水の交換は指定された頻度で実施してください。指定された頻度で交換しないと、冷却水が劣化して、冷却系統に悪影響をおよぼし、損傷するおそれがあります。
  • ● 冷却水の交換については、トヨタ販売店にご相談ください。

6.ウインド・ウォッシャの液量

以下の方法で点検します。詳しくは、取扱書をご覧ください。

  • ● ウォッシャ・タンク側面より点検
  • ● ウォッシャ・タンク内のフロートの位置を見て点検
  • ● ウォッシャ・タンク内のレベルゲージを使用して点検
  • ● ウォッシャ・タンク内の表示を見て点検

液量が少ない場合は、ウインド・ウォッシャ液を補充します。
詳しくは、取扱書をご覧ください。

アドバイス

  • ● ウォッシャ液の代わりに、石鹸水などを入れないでください。塗装のシミになるおそれがあります。
  • ● 水だけの補充はしないでください。冬期に凍ってウォッシャ液がでなくなるおそれがあります。

7.ファンベルトの緩み、損傷

エンジンスイッチをOFFにして点検します。

ベルトのゆるみは、プーリとプーリの中間部を親指で強く押して、たわみ量が規定の範囲にあるか点検します。

規定数は取扱書のメンテナンスデータを参照してください。

ベルトの損傷は、目視によりひび割れや傷がないか点検します。ベルトにひび割れがある場合、早めの交換が必要です。

※ 車種によって名称が異なります。詳しくは取扱書をご覧ください。

警告

ハイブリッド車のベルト点検時は必ずエンジンスイッチをOFFにしてから行ってください。エンジンが停止していても充電等のためにエンジンがかかることがあり危険です。

※ 車種によって名称が異なります。詳しくは取扱書をご覧ください。

知識

エンジン回転中にキュルキュルと音がしたり、加速時にキューという音がする時は張り具合いが悪く滑っている証拠です。

車のまわり

8.タイヤの空気圧

タイヤが冷えている(走行前)状態で点検します。

タイヤ接地部のたわみ状態(つぶれ具合)をみて、空気圧が適正であるかどうか点検します。

扁平タイヤ等空気圧不足が分かりにくいものについては、タイヤゲージを使用して点検します。

タイヤ空気圧警報システム装着車は、マルチインフォメーションディスプレイにて空気圧を確認することができます。
詳しくは取扱書をご覧ください。

空気圧が不良の場合は、指定空気圧に調整します。
指定空気圧は、運転席ドア後部等に表示してありますのでご覧ください。

警告

空気圧が極端に少ない状態のまま走行しないでください。タイヤとホイールの密着が悪くなり、空気が漏れるおそれがあります。
また、急ハンドルを切ったりするとタイヤがホイールからはずれ、事故につながるおそれがあります。

知識

  • ● 指定空気圧でのたわみ状態を確認しておくと便利です。
  • ● 正確な点検調整には、タイヤエアゲージとエアコンプレッサーが必要です。

9.タイヤの亀裂、損傷

タイヤの側面や、接地部全周に著しい傷や亀裂がないか点検します。また、タイヤ全周にわたり釘、石、その他の異物が刺さったり、かみ込んだりしていないか点検します。

大きな傷や亀裂がある場合は、補修または交換してください。

10.タイヤの溝の深さ・異状摩耗

タイヤ接地面に表示されている、摩耗限度表示(スリップ・サイン=溝の深さが1.6mmになったら現れます)が現われていないか点検します。

タイヤ接地面に極端な片べりなどの偏摩耗がないか点検します。

摩耗限度表示が現れていたらタイヤを交換してください。

警告

  • ● 摩耗限度を超えたタイヤで走行するとスリップ事故など思わぬ事故につながるおそれがあります。
  • ● オールシーズンタイヤは雪路走行摩耗限度表示(新品時溝深さの1/2に現れます)が現れたら、積雪路、凍結路の走行は避けてください。
    スリップ事故につながるおそれがあります。

アドバイス

極端にすり減っていたり、摩耗具合が他のタイヤと極端に異なる場合は、空気圧の過不足、ホイールアライメントが正しくないことなどが考えられます。早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。

11.灯火装置、方向指示器の汚れ、損傷

各ランプのレンズ、反射器に、汚れや変色、破損、ヒビ割れがないか点検します。

各ランプが確実に取り付けられているか、手でさわって点検します。

汚れがある場合は、ランプを清掃してください。

破損やヒビ割れ、取り付けの緩みがある場合は、修理または交換してください。

運転席に座って

12.駐車ブレーキ機構の引きしろ
(レバーの引きしろまたはペダルの踏みしろ)

駐車ブレーキ・レバーまたは、ペダルを止まる位置までゆっくりと作動させ、カチカチ音の回数が規定の範囲で止まるか点検します。

カチカチ音が規定以上する場合は、調整が必要です。
規定数は取扱書のメンテナンスデータを参照してください。

エンジンまたは、システムを始動し、パーキングブレーキスイッチを1秒以上押したときおよび1秒以上引いたときにブレーキ警告灯(黄色)が点灯していないことを確認します。
詳しくは取扱書をご覧ください。

警告灯が表示した場合は異状が考えられます。
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。

※ ハイブリッド車:ハイブリッドシステム、電気自動車:EVシステム

13.エンジンのかかり具合
(システムの始動状態)・異音

エンジンまたは、システムの始動方法は、取扱書に従った方法で始動します。

始動の際、異音がないか、エンジンのかかり具合(ハイブリッド車および電気自動車はシステムの始動状態)は良いかを点検します。
また、アイドリング状態および少し回転を上げた状態で、異音がないかを点検します。(ハイブリッド車および電気自動車は除く)

エンジンまたは、システム始動時に異音がある場合は、その状態を続けるとエンジンまたは、システムを損傷させるおそれがあります。早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。

メーターに警告メッセージや警告灯が表示されていないかを点検します。

充電警告灯やバッテリー(12V)充電不足の警告メッセージがひんぱんに表示される場合は、その状態で放置しておくと、バッテリー(12V)あがりを起こすおそれがあります。
早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。

電気自動車は、微低速で走行した時に異音がないかを点検します。

微低速で走行した時に異音がある場合、その状態を続けるとEVシステムを損傷させるおそれがあります。
早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。

※ ハイブリッド車:ハイブリッドシステム、電気自動車:EVシステム

知識

ハイブリッド車は、車両の状態により停車中はエンジンが停止する場合があります。

14.ブレーキ・ペダルの踏みしろ

エンジンまたは、システムを始動して点検します。

ブレーキ・ペダルをいっぱいに踏み込み、床板とのすき間が極端に少なくないか、また、ペダルの感触に異状がないか点検します。

床板とのすき間は、取扱書のメンテナンスデータを参照してください。

電子制御ブレーキシステム装着車は以下の方法でも点検できます。

ブレーキ警告灯が点灯していないことを確認します。

※ ハイブリッド車:ハイブリッドシステム、電気自動車:EVシステム

警告

次の場合はブレーキ液の漏れ、空気の混入などにより、ブレーキの効きが悪くなったり、片方だけが効いて思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。お客様自身で判断せず、必ずトヨタ販売店で点検を受けてください。

  • ・ ペダルを踏み続けたときに、ペダルがさらに入り込む場合
  • ・ ペダルをいっぱい踏み込んだときの踏みごたえがやわらかく感じる場合

知識

日頃からブレーキ・ペダルの踏み込み量や感触を確認しておくと便利です。

15.ウインド・ウォッシャの噴射状態

エンジンまたは、システムを始動して点検します。

ウインド・ウォッシャを作動させ、ウォッシャ液が勢いよく噴射するか、また、ワイパーの払拭範囲のほぼ中央に当たるか点検します。

噴射状態が悪い場合は、ウォッシャノズルの穴を安全ピンなどの細い針金で清掃、調整します。
(ただし4点噴射式、噴霧式は構造が異なるためトヨタ販売店にご相談ください。)

※ ハイブリッド車:ハイブリッドシステム、電気自動車:EVシステム

16.ワイパーの払拭状態

エンジンまたは、システムを始動して点検します。

ウインド・ウォッシャを作動させ、ウインド・シールドガラスを濡らしてから点検します。

ワイパーを作動させ、「低速」「高速」「間欠」「一時」の各作動が良いか、また、拭き取り状態が良いか点検します。

拭き取り状態が悪い場合は、ウインド・シールドガラスの清掃や、ワイパーゴムの交換が必要になります。

※ ハイブリッド車:ハイブリッドシステム、電気自動車:EVシステム

17.灯火装置、方向指示器の作用

  • 1.前照灯(ヘッドランプ)
  • 2.方向指示灯(ウインカーランプ)
  • 3.制動灯(ストップランプ)
  • 4.車幅灯(スモールランプ)
  • 5.尾灯(テールランプ)
  • 6.非常点滅灯(ハザードランプ)
  • 7.後退灯(バックアップランプ)

エンジンまたは、システムを始動して点検します。

点検は壁やミラーを利用するか、他の人に見てもらって確認します。

前照灯:
前照灯を点灯状態にし、点灯するか・明るさが不足していないかを目視で点検します。

方向指示灯:
方向指示レバーを左右に作動させ、全ての指示灯が点滅するか点検します。

バルブが切れていると、指示灯の点滅速度が異状に早くなります。

制動灯:
ブレーキペダルを軽く繰り返して踏んで、制動灯が点灯するか点検します。

後退灯:
【下記以外の全車】

  • ● エンジンスタートストップスイッチをイグニッションONモード
    〈エンジンスイッチをON〉の位置にし、エンジン停止状態でブレーキを踏みながら確認します。

【ハイブリッド車、電気自動車】

  • ● パワースイッチをONモードの位置にし、システム停止(READYインジケーターが点灯していない)状態でブレーキを踏みながら確認します。

【ハイブリッド車(エレクトロシフトマチック付車)】

  • ● ハイブリッドシステムを作動させた(READYインジケーターが点灯している)状態でブレーキを踏みながら確認します。

他のランプ類:
車幅灯、尾灯、非常点滅灯を作動させ、点灯または点滅するか点検します。

※ハイブリッド車:ハイブリッドシステム、電気自動車:EVシステム

警告

パーキングブレーキをかけ、輪止めをしてから行ってください。
パーキングブレーキが十分にかけられていなかったり、輪止めをしないと自動車が動き思わぬ事故につながるおそれがあります。

走行して

18.ブレーキの効き具合

通常走行時にブレーキをかけたとき、効きが十分か、片効きしないか点検します。

効き具合が悪い場合は、トヨタ販売店で点検を受けてください。

注意

周囲の交通状況に十分注意し、安全な場所で点検してください。
特にブレーキをかけるときは、周りに車がいないことを確かめてください。

19.エンジンの低速および加速の状態

通常走行時にエンジン回転にムラが生じたり(電気自動車は除く)、突然とまったりしないか点検します。また、信号等で停車したときも同様に(電気自動車は除く)点検します。

アクセルペダルを踏み込んだとき、なめらかに加速するか点検します。

通常走行時、メーターに警告メッセージやインジケータが表示されていないかを点検します。
詳しくは取扱書をご覧ください。

警告

  • ● 周囲の交通状況に十分注意して安全な場所で、点検してください。
  • ● 低速および加速の状態が著しく悪い場合は、その状態を続けるとエンジンまたはシステムを損傷させたり、運転感覚を狂わせたり、ブレーキの効きが悪化するなど思わぬ事故につながるおそれがあります。早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。
  • ● 警告灯や警告メッセージがひんぱんに表示される場合は、異状が考えられます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。

※ ハイブリッド車:ハイブリッドシステム、電気自動車:EVシステム

知識

ハイブリッド車は、停止時、低速走行中にエンジンが停止することがあります。

20.前日の運行において
異状が認められた箇所

前日までの使用時に異状があった箇所を確認します。