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カローラの哲学
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ヒストリー - カローラ生みの親
初代カローラ開発主査
長谷川 龍雄氏

大正5年2月、鳥取市生まれ。昭和14年、東京帝国大学航空学科卒業後、立川飛行機(株)(現 立飛企業(株))に入社。
昭和21年トヨタ自動車工業(株)に入社。主査としてパブリカ、トヨタスポーツ800、カローラ、セリカを担当。
その後製品企画副室長、室長としてトヨタ車の開発を統括。昭和57年専務取締役を経て退任。平成16年には日本自動車殿堂入り。
初代カローラ開発主査 長谷川 龍雄氏
カローラのコンセプト
「80点主義+αの思想」
「初代カローラ」を発売するにあたり、一言で人々に納得してもらえるようにと、長谷川氏が考えた思想です。

『幅広くファミリーカーとして使っていただくためには、性能、居住性、フィーリングなどで満点に近い評価であっても、価格や維持費の面でお客様の手が届かないものでは大衆車としては失格である。また、安くするために品質を落としてはならず、あらゆる面で80点以上の合格点でなければならない。その一方で、全てが80点では魅力のないクルマになってしまう。これだけはほかには負けないというものがいくつかあって、初めてお客様の心をとらえることができる』

800ccのパブリカと1500ccのコロナの中間に位置し、ファミリーカー需要を狙う新しいハイコンパクトカー「カローラ」は、この思想の基に開発されました。
そして、お客様のニーズを先取りした「スポーティー性」をカローラの「+α」とし、コラムシフトの3段トランスミッションが一般的な時代に、あえてフロアチェンジの4段トランスミッションを採用。スポーティーで軽快な感じをもたせるために、丸型メーターやセミファストバックの斬新なスタイルにしました。
地球人のために
長谷川氏は、カローラがグローバルカーであるがゆえに、大きな責務の一翼がかかっているとも考え、現在の開発陣に向けてある言葉を伝えました。

「地球人の福祉と幸福のためにカローラを」

21世紀の地球人の問題解決のために、さらなる精進を期待したエールでもあります。
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