走行性能
パワーユニット
燃料電池ユニットの新レイアウト。
『SORA』のパワートレーンであるFCシステムを見直し、新システムを開発。これまで培ってきたFC技術をベースに、バス向けに最適化したFCスタック、水素タンク、補機類をコンパクトに一体化してルーフ上部に搭載しました。これにより快適に乗降、移動できる広くてフラットな客席空間を実現しています。また、スムーズでクリーンな走りはそのままに、耐久性、メンテナンス性が向上。さらにシステムの効率化により燃費も向上しています。
取り入れた酸素と高圧水素タンクからの水素を燃料電池「FCスタック」に送り、化学反応によって発電。その電気で効率的にモーター走行とバッテリー充電を行います。言わば、燃料電池は発電所。燃料の水素と空気(酸素)が供給され続ける限り電気を生み出します。
水素ステーションでは約10分※で満充填が可能。高い車両稼働率が求められる路線バスの運行に対応しています。
衝突時の衝撃とボディの変形から高圧水素タンクやFCスタックを守れるよう、高水準の衝突安全性を実現。また、高圧水素タンクを搭載する燃料電池自動車として、3つの視点から安全対策も施しています。
スムーズでパワフルな走りに求められる高出力・高効率モーターをリヤアクスルの左右に設置し、タイヤハウス間のフラット化を実現。前進後退のクリープ走行も可能です。
FC発電の余剰電力や減速時に回収したエネルギーを貯蔵し、加速時には燃料電池の出力をアシストする駆動用のリチウムイオンバッテリー。重量配分を考慮し、車両後部に設置しています。
車両を動かすために必要な電力の増減はバッテリー電気の出力・貯蔵で補い、その間FCスタックは一定出力の運転をすることで高い燃費性能を実現しています。また、より大きな電力が必要な時には適宜FCスタックも出力をアップ。急な坂道への対応や、スムーズな加速で交通の流れに乗ることも可能となります。
バッテリーの電力で瞬時にモーターを駆動する滑らかな発進から、減速時の回生エネルギー回収まで。効率よい電力供給コントロールで走行の全般を制御しています。
昨今の災害対策への関心の高まりとともに、大容量発電ができる機能を備えた燃料電池自動車を移動式発電機として活用することが期待されています。外部電源供給システムを採用した『SORA』は、高出力(10kW※1)かつ大容量の電力供給能力を備え、災害などによる停電時に、学校体育館などの避難所※2での電源供給が可能です。