「カローラは、ドイツのアウトバーンの真ん中車線を走れるクルマを開発段階から考えていました」と、当時の開発主査である長谷川氏はコメントしています。
つまり、初代カローラは構想の段階から欧州市場を競合ライバル車として研究し、海外でも受け入れられる「ハイコンパクトカー」を目指しました。カローラは、当時ヨーロッパの小型車市場でも先進的であった5ベアリングの強力な小型エンジンを搭載。対米輸出を考慮しエンジンを1100ccに変更するなど、開発段階から積極的にグローバル展開を視野に入れた対応を進めました。
発売と同時にオーストラリアへの輸出を開始。これを皮切りにカローラの輸出は年を追うごとに増加の一途をたどりました。
さらに「適地適車」というコンセプトを開発に組み込んだことで、海外市場での評価も高くなり、2005年には、累計生産台数3,000万台。世界の140以上の国や地域でも支持される「グローバルベスト」で「ローカルベスト」なクルマへと進化しました。
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