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1970年、カローラは初のフルモデルチェンジによって、ひとまわり大きな第2世代へと成長を遂げた。70年といえば、前年に東名高速道路が全面開通するなど、本格的なハイウェイ時代を迎えた時代であった。これに向けて長距離高速走行時のゆとりと安全性を格段に高めたカローラは、「より余裕のあるカローラ」として人気を博した。
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エンジンは発売後まもなく1400ccを追加し、73年には1600ccも加わることで、経済性重視の1200ccから走行性能重視の1600ccまでワイドバリエーション体制が確立した。生産数は急カーブを描いて伸び続け、70年に累計100万台を達成し、続く72年には200万台を突破するという快挙を成し遂げた。一方、72年にはシリーズの頂点としてスポーツエンジン搭載の高性能クーペ「レビン」が登場した。その高いポテンシャルはラリーやレースなどでいかんなく発揮され、国内外で輝かしい成績を残すとともに、わが国のモータースポーツの発展に大きく貢献した。
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モータースポーツ界の寵児・カローラ レビン1600 |
2代目カローラがマイナーチェンジを受けた半年後の72年3月、カローラのスポーツ性の頂点を体現した「カローラ
レビン」が登場した。
「レビン」とは稲妻や電光を意味する言葉である。その名の通り閃くような走りを見せる車で、大衆車の小ぶりなボディにセリカ1600GTやカリーナ1600GTに搭載されていたのと同じツインカムエンジン2T−G型を載せ、ゼロヨン(0→400m)加速わずか16.3秒、最高速度190キロと、大衆GTカーとしては当時世界最高クラスの性能を誇った。
この「レビン」は国内外のモータースポーツで目覚しい活躍を見せた。ナイジェリアのアーグング・サファリラリーでの総合優勝、アメリカPORラリー優勝、国内でのJMSチャンピオンシリーズ・ラリー第7戦総合優勝など、数多くの輝かしい戦績を残した。
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