ニューセンチュリーバリューカローラマーク



変化を楽しもう NCVカローラシリーズ

カローラロゴ
               
カローラの歴史
カローラシリーズ紹介 カローラの歴史 カローラミュージアム
〜時代と共に進化してきたクルマ、カローラ〜
初代カローラ 2代目 3代目 4代目 5代目 6代目 7代目 8代目 9代目



4代目カローラ

 4代目カローラの登場は1979年3月。オイルショックから立ち直った日本経済のもとで、物質的な豊かさを背景としてユーザーの本物志向が高まる中、「総合性能にすぐれた80年代をリードする高級大衆車」をテーマに開発された。空気抵抗の軽減をはかりながらも、国際商品にふさわしい直線ベースのシャープなスタイルに生まれ変わった。

 メカニズム面でも走行安定性、静粛性・経済性など、国際的レベルでの技術的追求によっていっそう磨きがかけられていった。中でもエンジンは新開発の1500ccが登場、さらに新世代のレーザー・シリーズによって燃費が飛躍的に向上し、続いてディーゼルエンジンの登場によって省エネルギー時代の要請に応えた。カローラの高品質・高性能は引き続き国際的にも高く評価され、世界的ベストセラーの地位は揺るぎないものとなっていった。


戦後誕生した車として、最速ペースで1000万台を達成

 カローラシリーズは4代目販売中の83年3月、生産累計台数1000万台という金字塔を打ち立てた。この記録は初代発売以来わずか16年4ヶ月で達成されたことになる。国内の単一車名シリーズとしては初めてのことで、世界的に見てもT型フォード、シボレー、フォルクスワーゲン・ビートルに次ぐ快挙であった。また、1000万台達成までに要した16年4ヶ月というのは、戦後誕生した車としては最も速いペースだった。

いちはやく空力特性の領域に切り込んだ4代目カローラ

 4・5代目カローラの開発担当責任者であった揚妻文夫CEが開発に当たってまず力を入れたのは、時流に先んじる“空気特性”だった。揚妻氏はトヨタ広報資料『カローラ生産1000万台』のなかで、当時をこう振り返っている。

 「車両の高性能化とともに空力特性は、デザインの上で非常に重要な領域になってきていました。いまではさらに重要になっていますが。そこでわたしは、まずデザイナーが空力について勉強する必要があると思いまして、デザイナーを集めて東富士試験所にある空力研究グループにレクチャーしてもらったのです。空力に効くデザインとはどういうものかということです。これを踏まえてデザインしたのが第4世代カローラの特徴ですね。風洞実験も全部で四百数十時間もやりました」

 こうして導き出されたのが、デザイントレンドの先端を行くシャープなスラントノーズ、ハイデッキのボクシースタイルであった。直線基調のシャープでクリーンなルックスで、上級小型車なみの品格をそなえていた。


4代目カローラのバリエーション


 79年3月のフルモデルチェンジ時には、3代目と同じく、2ドア/4ドアセダン、ハードトップ、クーペ、リフトバックの4タイプで登場した。79年8月に1800シリーズが追加され、81年にはマイナーチェンジが施されたが、このタイミングでエンジンは新世代モデル“レーザー”にシフトした。

 4代目最終期の82年2月には省エネの要請に応えるディーゼルエンジン搭載車が投入され、さらに5月、カローラワゴンが初めて登場。これが現在、カローラシリーズの中で高い人気を誇るステーションワゴンの初代である。




New Century Value・カローラシリーズ トップカローラの歴史メニューに戻る

TOYOTA MOTOR CORP. ALL Rights Reserved